それもまた~人生~
そろそろ出港の時間が近づいてきました。右舷から後ろを振り返ると遙か遠くに故郷が……じゃなくて(←)「函館フェリーターミナル」の建物が見えます。このアングルからだと、広瀬香美の歌は聞こえてこないですね(←
はたらくおじさん、発見!
で、船内をひと通りウロウロした後に、左舷に出てみると……「はたらくおじさん」を発見。お仕事ごくろうさまです!
こちらが噂の……
そして、おじさんの後ろには何やら楽しそうな絵が描かれた船が……はい、こちらが噂の(?)「ナッチャン World」です。
この写真だと、いかにこの船が巨大であるかが判るかと思います。
高さは何メートルくらいあるんでしょうね……。
ウェーブ・ピアーサーかぶりつき!
さて! ナッチャン World をかぶりつきで眺めているうちに、船が動き始めました。ちょうど良いことに、このまま「ばあゆ」が動いてくれると、ナッチャン World の特徴的な造形の船首をまるまる見ることができます。ナッチャン World は「双胴船」と呼ばれるタイプの船で、細長い船を二つ連結したような形をしています。ナッチャン World は「双胴船」の中でも先進的なデザインのもので、「ウェーブ・ピアーサー」(Wave Piercer)と称されるタイプ……なのだそうです。
別アングルからの写真もどうぞ。
ナッチャン姉妹の悲劇
この「ナッチャン World」と、その姉妹船(「姉」にあたる)の「ナッチャン Rera」は、巡航速度 66.67 km/h という日本一の速さを誇る船でした。2008 年の時点では函館-青森間をわずか 1 時間 45 分で結んでいたのですが、航行によって生じる「曳き波」による漁業被害が多発してしまいます。「曳き波」による漁業被害についてですが、超音速航空機による「ソニックブーム」と同じようなメカニズムかな? とも思うのですが、ちょっと自信が持てません。もしそうなのであれば、一定の速度以下で航行すれば被害が激減しそうな気もします。どなたか詳しい方が見えましたら是非ご教示を。
その後、東日本フェリー(当時)の経営が苦しくなると共に定期運航が取りやめられてしまい、夏休み期間限定で運航されるようになります(ナッチャン World のみ)。今年(2011 年)は 7/29(金) から 8/18(木) までの運航で、しかも 1 日 1 往復のみ、所要時間は 2 時間 45 分という有様で……。涙が出そうになりますね。
「なすび」じゃないです(←
ちなみに、右側に係留されていた在来船「びなす」はこのような形状です。ナッチャン姉妹とはまったく形が違いますね。ちなみに「びなす」の速力は 37.04 km/h なのだそうです(「ナッチャン姉妹」よりも 30 km/h 近く遅い)。いかに「ナッチャン姉妹」が激速だったかが分かりますね……。
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