マーティルダっ
今日、twitter(@bojan_intl)でこんなことをつぶやきました。I'm currently listening to "Matilda" by Harry Belafonte on my iPhone.
英語なのは、TuneTweet2 の仕様なので気にしないでください。見ての通りでして、ハリー・ベラフォンテの「マティルダ」という曲を聴いていました。
ハリー・ベラフォンテはご存じでしょうか。「バナナ・ボート」が世界的にヒットしたのでご存じの方も多いと思いますが……。どんな楽曲かと言えば、「♪デーオッ、デエエオッ」というかけ声のアレです(これでお判りになる方も……いると願いたい)。
マーティルダっ?
では、ハリー・ベラフォンテさんについて、Wikipedia さんに伺いましょう。ハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte、1927年3月1日 - )は、アメリカ合衆国の歌手、俳優、社会活動家。『バナナ・ボート』などのヒット曲や『ウィ・アー・ザ・ワールド』を送りだした『USAフォー・アフリカ』の提唱者として知られる。
(Wikipedia 日本語版「ハリー・ベラフォンテ」より引用)
おおっと、一昨日がお誕生日だったみたいですね。御年 84 歳になられたみたいです。おめでとうございます。ニューヨーク市ハーレム生まれのジャマイカ系黒人である。1956年に『バナナ・ボート』が世界的な大ヒットとなり、アルバム『カリプソ』も当時としては珍しいミリオンセラーを記録し、一躍スターとなった。
(Wikipedia 日本語版「ハリー・ベラフォンテ」より引用)
ふむふむ。ジャマイカ系なんですねぇ。今日「マティルダ」を聴いていて「典型的な『カリプソ』だなぁ」などと思っていたのですが、そのものズバリ「カリプソ」というアルバムを出していたとは知りませんでした。カリプソいいよカリプソ(←マーティルダっ? テッミマーニエン……
で、「マティルダ」なんですが、これはなかなか凄いです。今日聴いていたのは"Belafonte At Carnegie Hall" というアルバムなんですが、はい、見ての通りマンハッタンのカーネギーホールで行われたライブの模様を収めたアルバムです。ライブが行われたのが 1959/4/19-20 とのこと。1959 年と言えば Pietro Vierchowod が生まれた年です(何故にヴィエルコウッド?)。
この "Belafonte At Carnegie Hall" に収録されているのは全部で 15 曲で、"Matilda" は最後の 15 曲目です。殆どの曲が 3 分~ 5 分程度なのに、この「マティルダ」だけは 11 分 27 秒もあります。そしてその内容はと言うと……、なんと 8 小節のメロディーラインをひたすら繰り返すだけ(なんと 39 回も繰り返しています)だったりします。しかも 8 小節中 3 小節は全休符ですし、その上歌詞も殆ど同じという……。普通だったら絶対飽きてしまう内容です。
ところが……。実際に聴いてみると、ベラフォンテとスタッフの、あるいは聴衆との掛け合いが大爆笑もので、お客さんもノリノリなんですね。具体的には、スタッフを指名して歌わせたり、あろうことかバックのオーケストラの指揮者にソロで歌わせたり(拍手喝采でした)。もちろん聴衆にも歌わせるのですが、かけ声が「大金(コンサートの入場料)をお支払いの皆さん!」だったり、「奨学金係の人!」だったり(殆どいないですよね)、「40歳以上の女性の方!」だったり。もちろん歌声は微々たるものになるわけですが、「(40歳以上の女性の方が)沢山いるのはわかってますよ!」とあおると、これまた大爆笑。
延々と 39 回(以上)繰り返されるメロディーラインも、いかにも「カリプソ!」という雰囲気が漂う実に幸せなものなので、聴いているこちらとしてもつい頬が緩んでしまいます。
ラン♪ベネズェーラっ
ちなみに、この 39 回も繰り返される歌詞というのがこれまた笑えるものでして……。Matilda,
Matilda,
Matilda, she take me money and run Venezuela.
はい、これだけです(笑)。和訳しましょうか?
マティルダ、
マティルダ、
マティルダは俺の金を持ってベネズエラに逃げていった
てなところかと(これだと厳密には "she took my money and ran Venezuela." になっちゃいますが)。この歌詞を同じフレーズに乗せて 30 回以上繰り返すという、素晴らしい楽曲です。涙が出るくらい楽しい楽曲ですよー♪
ちなみに、マティルダに持ち逃げされたベラフォンテさんの被害額は「500 万ドル」とのことです(そう歌っています)。
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