オーストラリア・コモンウェルス銀行は関係ありません
平取町ハヨピラの地に謎の建造物を建設したのは、「宇宙友好協会」(通称 CBA)という UFO 研究団体だったのでした(!)。では、ちょいとばかし(いや、たっぷりと)CBA についての諸々を引用してみましょう。
概要
初期
1957年8月、航空ジャーナリストの松村雄亮によって設立される。設立には久保田八郎、小川定時、橋本健らが参加。
(Wikipedia 日本語版「宇宙友好協会」より引用)
「松村雄亮」という方は、この業界では結構な知名度を誇った方……だったようですね。当時の活動内容は、その「友好」という名が示す通り、空飛ぶ円盤(およびその搭乗者である宇宙人)との接触と交流を目的としており、テレパシーで空飛ぶ円盤に呼びかける観測会を開いていた。
(Wikipedia 日本語版「宇宙友好協会」より引用)
「UFO」というのは、そもそもは「未確認飛行物体」の略でしか無いのですが、当時はイコール「宇宙人が操る空飛ぶ円盤」であり、ジョージ・アダムスキーやビリー・マイヤーといった人物が「自分は宇宙人と会見した」などと言っていた時代、でした(マイヤーはちょっと時代が違いますが)。彼らのような人物は「コンタクティー」と呼ばれていました。ちなみにUFOコンタクトでの「ベントラ」という掛け声(米国のジョージ・ヴァン・タッセルが主張する「宇宙語で宇宙船を意味する語」)を日本で広めたのはこの団体。
(Wikipedia 日本語版「宇宙友好協会」より引用)
そうなんですねぇー。某ドラマで「ベントラー、ベントラー」というかけ声で「UFO 呼び」をする、というネタ?があったんですが、こんな由緒正しいネタ(←)だったとは気づきませんでした。ええ、金剛地さんが出ていたアレです。彼らが一般の支持を集めた背景として、先行する諸団体が未確認飛行物体の科学的な実証を主活動にしていたため、一般の空飛ぶ円盤ファンの受け皿にはなりえなかったことがある。
(Wikipedia 日本語版「宇宙友好協会」より引用)
ということで、当時?は結構な人気を博していたみたいですね。やっていたことは今から思えば「荒唐無稽」でしか無いですが、傍から見て「わかりやすい」のは事実なので……。預言者は流転する
ところが、しかし、創立者の松村が宇宙人とのコンタクト成功を主張し始めた1959年頃より、彼を「種子」と呼び神格化するカルトと化してゆく。
(Wikipedia 日本語版「宇宙友好協会」より引用)
やはりアダムスキーの成功?を妬んだのか、場を盛り上げるためには一歩先に進まざるを得なかったのか、CBA は迷走を始めてしまいます。いや、「ベントラー」と唱えていた頃から迷走していたじゃないか、なんてことは……げほがふ。「リンゴ送れ、C」事件
その迷走の中でも最たるものが、「『リンゴ送れ、C』事件」だと言われます。「リンゴ送れ、C」事件
松村は1960年から1962年の間にポールシフトとそれに伴う大洪水が起こるという終末論を主張するようになる。その際には、会員とその家族の元には「リンゴ送れ、C」というメッセージが届き、それを受け取ったらあらかじめ指示された地点に集合するよう通達がなされた(Cは、カタストロフィ(catastrophe)の頭文字である)。そこで彼らは飛来したUFOによって救済されるのだとされた。
(Wikipedia 日本語版「宇宙友好協会」より引用)
「終末論」を唱え始めたあたりで「カルト認定」と言えそうな気がしますが、それにしても何故にカルト教団は「終末論」を唱えようとするんでしょうね。「救済」目当ての信者獲得と資金獲得の為でしょうか。そうか。そうですね(←)。ちなみに私は「終末論」よりは「週末」のほうが好きです(何を言っているのやら)。ちなみに、志水一夫氏の遺作(だと思います)「トンデモ超常レポート傑作選」によれば、「あらかじめ指示された地点」というのはハヨピラでは無く、「琵琶湖の岸辺」(詳細は不明)だったそうです。もともとの「予言」では、「大洪水」は 1960/3/21 に起こるとされていて、それが 6/21 に延期?され、また 11/22 に再延期??されたのだとか。
万物は流転する
また「C」の意味も「カタストロフィ」とされていたのが、実は「チェンジ」にチェンジした、なんて話もあったそうで、大洪水の日程が二転三転しても「それはそれ」と納得してしまいそうな……げほげほ。結局、「リンゴ送れ、C」事件は、「1960 年から 1962 年にかけて起こる」としながら、「しかし なにも おこらなかった!」というオチで終わってしまいました。CBA がハヨピラの地に謎の建造物を建築したのは、この直後の話となります。
……とまぁ、「ハヨピラ UFO 基地」の建設に至るまでの歴史を振り返ると、だいたいこんな感じかと思います。ふぅっ。
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