2010年11月23日火曜日

北海道・東北の旅 2010/夏 (6) 「しょくぱんまんに見るエネルギー革命による動力機構の分散化」

「三航北国日誌」第 6 回です。本日も近畿地方「北部」の話題でお届けします(←)。ほら、一応冬場は雪も積もりますし……

昔のカラーリングで出ています

「加悦 SL 広場」には、SL 以外にもディーゼルカーも展示されています。
側面に加悦鉄道の社章?らしきマークがあるので、実際に加悦鉄道で使用されていたものだと思いますが、
もともとは「日本国有鉄道」「帝国車輌」の銘板が示すとおり、国鉄の車輌だったようです。

熱中症の予防と環境負荷の低減は両立するか

反対側から見てみると、こっそりこんなものも。
家庭用のエアコンですね(笑)。写真からもおわかりと思いますが、西日が結構照りつけるみたいですから、夏場はエアコンが無いと厳しいのかも知れません。

しょくぱんまん

続いてはこちらです。これは結構な珍車だと思うのですが……。
ディーゼルカーでは珍しい、究極の切妻型です。まるで「しょくぱんまん」のようですね。横からのショットがこちら。
窓が小さいので、どことなく北海道向けの車輌のようにも見えますが、そうではなくて……。これは、もともと機関車に牽引されるタイプの「客車」(現在だと「北斗星」や「トワイライトエキスプレス」のような形態)だったものに、むりやりエンジンと運転台を付けて「ディーゼルカー」に改造したというものです。

無煙化の進展とエネルギー革命による動力機構の分散化

国鉄の無煙化(あれ? どこかで書いたような)が進展するとともに、客車が余って気動車が不足するという事態になったらしく、「それだったら客車にエンジンつけちゃえ」という安易な発想の元に改造が敢行されたのだとか。そんな「珍車」ゆえに真っ先に淘汰されて然るべきだったのが、なぜか近畿の片隅で生き残っていた、ということのようです。

ですので、もちろん「日本国有鉄道」「盛岡工場(昭和30年)」の銘板があるのですが、
左側には「苗穂工場(昭和37年)」の銘板もあります。
「盛岡工場」の銘板には「剛体化改造」と記されているので、もともとは木製の部材を含む車輌だったものを、昭和30年に完全に金属化した、ということだと思います。実際に製造されたのはずっと前なのでしょう。

「苗穂工場」の銘板があるのは、ここでエンジンと運転台の装着工事(気動車化)が行われたから、のようです。

熱中症の予防と環境負荷の低減はry(←

この車輌の西日対策は……
こちらはかなり「エコ」なやり方のようです(笑)。

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