2010年10月6日水曜日

まぼろしの幻想即興曲、ついに現実のものに!

ショパンの「幻想即興曲」と言えば、本人による「アレってシャレで作ったんだから絶対世間に公表したりするなよゴルァ」という願いも虚しく本人の死後に公表されてしまって好評を博したアレですが、あれを「ギターで演奏しちゃった」という、シャレのわかる御仁がいらっしゃいました。

Tito Francia (1926-2004) がその人なんですが、Wikipedia には「アルバム "Almost Impossible" に収録されている」との記載があったため、物好きにもわざわざそれを入手してみた……というのがそもそものお話でした。ところが、あろうことか、そのアルバムには「英雄ポロネーズ」は収録されていたものの、お目当ての「幻想即興曲」は収録されておらず、まさに「まぼろし」と化してしまった……というのが前回までのあらすじ(←)です。

コマンドラインでギターを演奏する(違

その後、奇特な方よりコメントで情報を頂きまして、Tito Francia の「幻想即興曲」はどうやら "Dos Santos" じゃなくて "Dos Guitarras" というアルバムに収録されているとのこと。これで今度もハズレだったら Tito Francia を「チート」呼ばわりしないといけないな、などとつまらないことを考えながら……。

案の定と言うべきか、Amazon.co.jp には在庫が無く、Amazon.com では取り扱いすら無いようでした。諦めずにヨーロッパ方面を探してみたところ、Amazon.de と Amazon.co.uk で取り扱いがあったのを発見したので、ドイツ語よりは英語のほうがまだマシな(比較形)わたくし、ひっさびさに Amazon.co.uk で「お買い物♪」したのでした。

Almost International !

その "Dos Guitarras" が昨日届きました。アルゼンチンで制作された CD を amazon.co.uk で購入したのですが、モノはオーストリアの Graz から届きました。代金はもちろんポンドです。いやぁ、International ですねぇ(笑)。

今回も手作り感覚

何が楽しみだったかと言うと、曲もさることながら、手作り感覚丸出しのパッケージを密かにお目当てにしていました。前回の "Almost Impossible" は、CD-R にインクジェットプリンタで印刷した紙ラベルを貼り付けるという、「ほっとんどありえねー!」とシャウトするに値するものが入っていたのですが……。
ジャケットは、相変わらず「ギターです!」というデザインですね。一枚の絵をコピーして 180 度回転しただけとか言ってはいけません(←)。更に言うと、上の方に余計なものが写っていますが、気にしてはいけません(←←

裏面は……まぁ、こんなものでしょうか。お、ちゃんと "FANTASIA IMPROMPTU" があります。
これで「チート」(いかさま)呼ばわりせずに済みそうです。素晴らしい。

しかし、CD-R じゃない!

中を開けてみると……
なんと、今回は CD-R じゃありません!(←)。いやぁ、これだけでもじゅーぶん画期的ですね! しっかし……
写真では見えませんが、指紋がベッタベタと(笑)。

メアドの訂正は修正液で

そして、今回の極めつけはこちら。
CD ケース裏側なんですが、E-mail アドレスを修正液+手書きで直した跡がありありと……(笑)。いやー、アルゼンチンの風はすがすがしいですね!

幻想即興曲……その次は

肝心の演奏ですが……、ええ、あれはまさしく「幻想即興曲」でした。意外とギター曲としてもサマになるものです。演奏している本人にとっては大変だったんだと思いますが……。

ちなみに、個人的に聞いてみたいものがあと二つほどあるんですが、一つは「Deep Purple "Highway Star" のピアノソロ」。YouTube にかなりイイ線まで行ったものがあるんですが、完全にリズムキープされたものがあれば是非聴いてみたい!

あともう一つは、逆のパターンで、Beethoven のピアノソナタ月光第三楽章エレキギターソロで……。あのメロディラインは絶対ハードロックでも通用すると思う今日この頃だったりします。誰かやってないかなぁー……

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