2010年9月29日水曜日

春の道央・道北の旅 2010 (100) 「旅の最後は燃費レース」

ザ・ロングラン

うちに帰るまでが遠足です!」という有名な格言?がありますが、当 Blog もこの精神に則って蛇足なネタをひとつ。

今回の「北海道の旅 2010/春」では、出発前にガソリンを満タン(70 リットル)にして、800 km 無給油走行を達成しました。(1) 自宅から敦賀、(2) 苫小牧東 FT から千歳、(3) 千歳から平取町・襟裳岬経由で帯広、(4) 帯広から層雲峡経由で士別まで、で 800 km オーバーでした。

で、その後 (5) 士別から朱鞠内湖・仁宇布経由で稚内まで、(6) 稚内から留萌経由で小樽まで、合わせて 718.7 km を、これまた無給油で走行しました。というわけで、これはフェリーを下船する直前に撮影したものですが、
718.7 km 走行して、まだ燃料の残りは 1/4 といったところです。ちなみにここまでの旅程はトータルで 1,534 km です。

旅の最後は燃費レース

さて……ここで大きな問題が持ち上がりました。舞鶴から自宅までが約 190 km。つまり、このまま無給油で行くとなると、900 km を無給油で走行しないといけなくなります。これはさすがに前例の無い未知の領域です。

この車は、直近の燃料消費傾向から、あと何 km 走行可能であるかを予測してくれるのですが、それによると、残り 170 km しか走行できないとのこと。もちろん、高速道路などで 70~80 km/h で巡航すれば走行可能距離は伸びるのですが、今のままだとギリギリだということになってしまいます。

GW の最終日、深夜近くにロードサービスのお世話になるのも洒落にならないので、ここはやはりトップオフ(*)するしか……と、ガソリンスタンドを探したのですが……。GW 最終日の夜 9 時を過ぎたとあっては、どこの GS も閉まってます!

トップオフ(top off) インディカーレースなどで、他車よりも連続走行距離を伸ばすために、ごくわずかだけ燃料を継ぎ足す戦術のこと。他車より 1~2 ガロン多く燃料を搭載したおかげで、中盤を走っていたのに優勝できたといったケースも(稀ながら)ある。
なお、清水国明の実姉が役員を務める古書店とは何の関係も無い。

燃料計がマイナスを示す中、我慢の走りが求められる(←

舞鶴市内を走行していた時点では、推測航続距離が 150 km、実際の残り距離が約 185 km という最悪な状態に陥ります。しかし、近所の GS が営業していない以上、このまま行くしかありません。唯一期待できたのが、中国道の西宮名塩 SA を経由するルートを選んでいたことでした。確か、あの SA には GS があった筈です。

燃料計が「マイナス 30 km」を指す中、舞鶴道に合流します。ここからは……オートドライブを 80 km/h にエンゲージして、両足フリーの状態でひたすら左側を走ります(笑)。やはりと言うべきか、燃費はみるみる改善し、リッター 12 km ペースに乗ります(これがうちの車のベストなんです……)。中国道との合流点・吉川 JCT を通過した頃には燃料計もプラスを示すようになり、「よし、これで間に合う!」と確信を得ます。

最終結果

結果がこちら。
908.4 km を無給油で走破しました。もちろん、残量警告灯が光っています!

推測航続距離は
50 km と出ました。つまり、まだ 5 リットル程度は残っていたみたいですね。ついでに今回の旅の走行距離を出してみると……
1,723 km でした。2,000 km の大台は超えるかな? と思っていたのですが、まぁ、こんなものですよね。気になる平均燃費は……
フランス式(ヨーロッパ式?)の表記で失礼します。これは、100 km を走破するのに 8.1 リットル、という意味ですので、1 リッターあたり 12.3456789 km、ということになります。2,993 cc のでかいエンジンの割には頑張ったんじゃないかと……。エンジンも、もちろんドライバーも。:)

記録はどこまで伸びたのか

更なる後日譚ですが、結局その日はガソリンを入れることができず(だって深夜だしね)、翌日の夜に GS に駆け込みました。低速走行と一時停止を繰り返す街乗りでは、当然ながら燃費も悪化して、ほんの数 km 走行しただけで
推測航続距離が 20 km まで落ちてしまいました。最終的には
無給油連続走行 912.6 km という新記録?を打ち立てましたとさ(プジョー 406 クーペ/ 3 リッター NA)。

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2010年9月27日月曜日

新日本海フェリー「はまなす」スイートルーム "Scorpio" 乗船記(最終回)

えー、ようやく最終回です。長ったらしくてすいませんでした。

フェリーに乗っていて一番緊張する時間帯が、到着前のひとときです。特に、船内で一泊した時なんかは、荷物をトランクに片付けてから、総員退船……じゃなくて下船の案内が来るまで、しばらくぼーっと待たないといけません。

しかも、新日本海フェリーの場合、下船の 2~30 分前に係の人が部屋を回って、個室の鍵が回収されてしまいます。そうすると、もはや部屋を出ることもできず(いや、出てもいいんですけど、荷物を置いておくわけにもいかず……)、微妙に退屈な瞬間を迎えることになります。

テスト期間に部屋を掃除したくなるのと同じ理屈です(←

この、微妙な時間の産物をご紹介します。
いや……、下船の直前になって、ようやく部屋履きが用意されていたことに気がつく、とか。

同じく下船の直前になって Ferry Information を見てみるとか。
船内の案内とか、いろいろとためになることが書いてあるわけですが、
中にはマニアックなネタも。
えー、「はまなす」「あかしあ」には「CRP ポッド推進器」なるものが装備されているそうです。「CRP」というのは Contra Rotating Propeller の略で、「2重反転プロペラ」という意味なのだとか。

Ferry Information には、「2 *軸* 反転プロペラ」と書かれています。航空機などで見られる「2重反転プロペラ」とはちと違う、という技術屋さんのこだわりかも知れません。

ひじょーに平たく言えば、右回転のスクリューだけだと船体が右に傾こうとするので、右回転のスクリューの後ろに左回転のスクリューをつけて相殺する、という考え方……で合ってますよね?(誰に聞いている?) まぁ、とにかく効率のいい方法らしいです(←

岸壁に母はいなかった(←

そんな説明を読みながら「へぇ~~♪」と言っている間に……
母は来ました、今日も来た……(←

そして、とても素敵だったスイートルームともこれでお別れです。

舞鶴、上陸!

翼よ、あれがパリの灯だ!(意味不明)

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2010年9月26日日曜日

新日本海フェリー「はまなす」スイートルーム "Scorpio" 乗船記(お食事編)

残念ながら(?)、まだ最終回には辿り着きません。今回は「汚職事変」、じゃなくて「お食事編」です(「汚職事変」って何なんだ ATOK よ)。

スイートの費用対効果はグリルにあり(?)

スイートの船客は、朝・昼・晩とグリルでの食事がついてきます。スイートと特等との差はそれなりにあるのですが、グリルでのランチが 2,500 円、ディナーに至っては 5,250 円もする上に、非売品?の朝食までついてくるので、そう考えるとめちゃくちゃ差があるわけではありません。
コストの算出も結構面白いのですが、これだけで一本いけそうな気がしてきたので、一旦後回しにして……。乗船記に戻りますね。

らららポーンセー♪(懐かしい……)

えー、というわけで、昼食はグリルでいただきました。
乗船時に魚料理と肉料理のどちらかを選ぶのですが、今回は(今回も?)それほど迷うことなく肉料理を選びました。写真を撮影できれば良かったのですが、一品ごとに撮影する勇気がこの頃は(え?)無かったもので、残念ながら写真はありません。

というわけで、http://www.snf.jp/meal/grill.html からこっそりと画像を引用してみます。権利関係は確認していませんが、多分ダメとは言われないだろう、ということで……(←
まぁ、このような感じで、結構「お上品」なものが出てきたのでした。メインの肉料理、大変おいしゅうございました(まる)。

退屈とは無縁

グリルチケットの「朝食欄」「昼食欄」に、係の人のサインが埋まっていきます。あとは夕食のみ、ですね。
ちなみに午後の間は何をしていたかと言いますと、この Blog の原稿を書いたり(←)、あとはニキ・ラウダの勇姿をビデオで見ていました。あとは本を読んだり、ですかね。おかげさまで、退屈とは無縁の生活をしていますので……。

画像はイメージです(←

さて、18 時になったので夕食です。夕食は、昼食時の雰囲気に呑まれたか(←)、ハナっからカメラを持たずに行きましたので写真はありません。
『新・日本海の風』と銘打たれたディナーなんですが、こいつがまた激旨で……! フォアグラも「!!!」な旨さだったんですが、塩(抹茶塩だったかな?)で食べる「ずわい蟹の天麩羅」が超絶的な美味!でした。
「写真はありません」と言いながらこんな写真がある矛盾については、いずれ明らかになります(←)。すこしヒントを書いておきますと、これは「ずわい蟹」ではなく「たらば蟹」です。

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2010年9月25日土曜日

新日本海フェリー「はまなす」スイートルーム "Scorpio" 乗船記(テラス編)

さて、船内の探索も終わったところで部屋に戻ります。部屋は 6 階にあるので、エレベーターを使うか、
あるいは、階段を上がるか、どちらかです。
どちらも、上がりきった後の写真ですが……。

一面、ぼんやりと

この写真を撮影したのは、朝の 9:15 頃でした。
ぼんやりと、靄(もや)がかかっているようです。こんな時は、頭だけでもすっきりさせて……ということで、
ティーセットの出番です(←)。ロゴ入りのティーカップですね。用意されているコーヒーは、
思いっきりインスタントだったりしますが(←)、気にしてはいけません。ただ、こいつはいただけないな……という点がひとつありまして……。後で、ファン限定記事にでも、こっそりと書いておきましょう。

アマテラスか、それとも法テラスか……

そんなことをしている間に、少し天気が良くなってきました。テラスに出てみましょう!
いやー、単に潮風を身体に感じられるだけでしかないスペースなんですが、これがあると無いとでは大違いと言うか……。5 月の日本海は、まだ少し肌寒いくらいなんですが、実に爽快でした。
何もせず、数分ほどぼーっとしているだけなんですけどね。ちなみにこの写真を撮影したのは 9:33 ですから、ほんの 20 分ほどの差しかありません。

ガクブル対策

では、戻りましょうか。
ちなみに、フェリーは巨大なディーゼルエンジンで動くので、常に「ガタガタガタ……」という振動が避けられません。譬えて言うなら、家の前の道路をダンプカーが始終行き来しているような振動が続きます。ですので、ガラスサッシも防振には気を配っています。
カギをかけた上で、梃子(テコ)の原理でガラス戸を窓枠に押しつける仕組みです。効果はてきめんですが、その代償として、カギを開けるときにはけっこう強い力が必要になります。

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2010年9月24日金曜日

新日本海フェリー「はまなす」スイートルーム "Scorpio" 乗船記(船内探検編つづき)

引き続き、船内の散策を続けます。

海は広いな大きいな

4 階で見かけたポスターがこちら。
関西から発着するフェリー航路の紹介です。「近畿は、沖縄・九州・四国・北海道の各地と、カーフェリーで結ばれています」とあります。この地図はツッコミどころが満載で、
陸地の形はほぼ正確なのですが、位置関係が……。本州と九州とか、本州と四国・淡路島の間はこんなに離れていないですよね(笑)。

時間限定で営業中です

こちらは船内の売店ですが、喫茶・軽食コーナーと同じく、時間限定で営業しています。
ただ、売店が閉まっている間も、自動販売機コーナーがあるので、それほど困ることはありません。

APEC 首脳会議、開催中

「コンファレンスルーム」という名前からは、何かの会議が行われる部屋のような印象がありますが、実際は、映画が上映される部屋です。長旅に退屈している人向けのサービスです。子供向けのものと、大人が楽しめるものの両方がプログラムされています。
苫小牧東・敦賀航路の「すずらん」「すいせん」には卓球台やエアホッケーがありましたが、「はまなす」にはゲームセンターがありました。
パチンコに興じる方々の姿も……

気持ちはわかりますが……

船首のほうは客室ゾーンですが、一番前には展望デッキがあります。
デッキは基本的にパブリックスペースなのですが、2 等船室の旅客はプライベートな空間を持てない(個室ではない)ので、手荷物を持ってパブリックスペースに居座る人が多いようですね。なかでも電源が取れる位置は人気があるみたいです。

展望デッキからの景色ですが……
ちょっとぼんやりしていますね。残念です。

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2010年9月23日木曜日

新日本海フェリー「はまなす」スイートルーム "Scorpio" 乗船記(船内探検編)

朝食を頂いたあとは、お約束の(?)船内探検です。
化粧室の奥、左側がグリルなのですが、たまーにガラス越しにグリルの中を覗き込んでいく人がいます。気持ちはわからないでもないですが……。

銀河系の営業時間

回れ右をして、船尾のほうを向いてみると、なにやら飲食できそうなスペースがあります。
Cafe Galaxy」という喫茶・軽食コーナーのようですが、まだ営業していないようです。
なにやら中途半端な営業時間に見えますが、朝食・昼食・夕食の時間はレストランとグリルに注力して、その空き時間を有効活用する形で営業しているようです。合理的……ではありますね。

くもゐにまがふ、おきつしらなみ

この日はあいにくの曇り空で、船尾の景色も今ひとつでした。
再び回れ右をして、船尾じゃないほう……あれ? 何て言うんでしたっけ? あ、「船首」でしたね。船首のほうに進みます。

Smoke on the Water

今風に、喫煙ルームもあります。あ、英語で「スモーキングスペース」と書いてありますね。これがホントの "Smoke on the Water"(←

木星も営業中

今回は、三食ともグリルでの食事なので、レストランを使うことは無いのですが、一応チェックしておこうということで……。
メニューはこちら。
朝食はバイキング形式、昼食と夕食はカフェテリア形式(カウンターで食べたいものを注文する方式。学食とかに良くありますよね)です。値段はファミレスと大差ない……と思います。例えば「豚角煮醤油ラーメン」は \700 とのこと。

ちなみに、レストランの名前は「Jupiter」(木星)なのですが、「Cafe Galaxy」(銀河)と比べると随分と小粒です(←)。そういやグリルの名前は何だったかなぁ……。まぁ、Galaxy には勝てっこないと思いますが。

さらに書いておくと、スイートの各部屋は星座の名前でした。004 は「Scorpio」(さそり座)です。「美川、県一の町」といった感じです(意味不明)。

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2010年9月22日水曜日

新日本海フェリー「はまなす」スイートルーム "Scorpio" 乗船記(朝食編)

一風呂浴びた後は……
入り口の近くに、結構な大きさのクローゼットがあります。中を開けてみると……
バスローブが。:)
実はわたくし、自宅でもバスローブを愛用していまして、旅の間は毎回苦労しているので、こいつは嬉しいです!

スイート限定・裏メニュー

ちなみに、スイートに乗船すると、グリルでの食事が 3 食ついてきます。本来、船内の「グリル」はランチとディナーだけの営業なのですが、スイートに乗船するとグリルで朝食をいただくことができます。一種の「裏メニュー」のようなもの、でしょうか。

ちなみにこちらが、乗船したときにもらったグリルの予約票です。
では、おやすみなさい...。
日頃は寝付きがいいか……と言われると微妙なのですが、旅先ではとても寝付きがいいわたくし。この日もすぐに眠りに落ちたのでした。

グリルでプチセレブな朝食を

さて、翌朝になりました。朝食をいただきに、グリルに向かいます。
椅子に腰掛ける際に、ウエイターさんが椅子の位置を合わせてくれます。なんだかちょっとセレブになったような感覚を味わえます(←

これは見ての通り、冷水の入ったコップですが、
写真では判断のしようがないのですが、実はこのコップの水面がずーっと波打っています。ディーゼルエンジンの振動によるものです。

さて、朝食が運ばれてきました。
いただきまーす☆

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