ザ・ロングラン
「うちに帰るまでが遠足です!」という有名な格言?がありますが、当 Blog もこの精神に則って蛇足なネタをひとつ。今回の「北海道の旅 2010/春」では、出発前にガソリンを満タン(70 リットル)にして、800 km 無給油走行を達成しました。(1) 自宅から敦賀、(2) 苫小牧東 FT から千歳、(3) 千歳から平取町・襟裳岬経由で帯広、(4) 帯広から層雲峡経由で士別まで、で 800 km オーバーでした。
で、その後 (5) 士別から朱鞠内湖・仁宇布経由で稚内まで、(6) 稚内から留萌経由で小樽まで、合わせて 718.7 km を、これまた無給油で走行しました。というわけで、これはフェリーを下船する直前に撮影したものですが、
718.7 km 走行して、まだ燃料の残りは 1/4 といったところです。ちなみにここまでの旅程はトータルで 1,534 km です。
旅の最後は燃費レース
さて……ここで大きな問題が持ち上がりました。舞鶴から自宅までが約 190 km。つまり、このまま無給油で行くとなると、900 km を無給油で走行しないといけなくなります。これはさすがに前例の無い未知の領域です。この車は、直近の燃料消費傾向から、あと何 km 走行可能であるかを予測してくれるのですが、それによると、残り 170 km しか走行できないとのこと。もちろん、高速道路などで 70~80 km/h で巡航すれば走行可能距離は伸びるのですが、今のままだとギリギリだということになってしまいます。
GW の最終日、深夜近くにロードサービスのお世話になるのも洒落にならないので、ここはやはりトップオフ(*)するしか……と、ガソリンスタンドを探したのですが……。GW 最終日の夜 9 時を過ぎたとあっては、どこの GS も閉まってます!
トップオフ(top off) インディカーレースなどで、他車よりも連続走行距離を伸ばすために、ごくわずかだけ燃料を継ぎ足す戦術のこと。他車より 1~2 ガロン多く燃料を搭載したおかげで、中盤を走っていたのに優勝できたといったケースも(稀ながら)ある。
なお、清水国明の実姉が役員を務める古書店とは何の関係も無い。
燃料計がマイナスを示す中、我慢の走りが求められる(←
舞鶴市内を走行していた時点では、推測航続距離が 150 km、実際の残り距離が約 185 km という最悪な状態に陥ります。しかし、近所の GS が営業していない以上、このまま行くしかありません。唯一期待できたのが、中国道の西宮名塩 SA を経由するルートを選んでいたことでした。確か、あの SA には GS があった筈です。燃料計が「マイナス 30 km」を指す中、舞鶴道に合流します。ここからは……オートドライブを 80 km/h にエンゲージして、両足フリーの状態でひたすら左側を走ります(笑)。やはりと言うべきか、燃費はみるみる改善し、リッター 12 km ペースに乗ります(これがうちの車のベストなんです……)。中国道との合流点・吉川 JCT を通過した頃には燃料計もプラスを示すようになり、「よし、これで間に合う!」と確信を得ます。
最終結果
結果がこちら。908.4 km を無給油で走破しました。もちろん、残量警告灯が光っています!
推測航続距離は
50 km と出ました。つまり、まだ 5 リットル程度は残っていたみたいですね。ついでに今回の旅の走行距離を出してみると……
1,723 km でした。2,000 km の大台は超えるかな? と思っていたのですが、まぁ、こんなものですよね。気になる平均燃費は……
フランス式(ヨーロッパ式?)の表記で失礼します。これは、100 km を走破するのに 8.1 リットル、という意味ですので、1 リッターあたり 12.3456789 km、ということになります。2,993 cc のでかいエンジンの割には頑張ったんじゃないかと……。エンジンも、もちろんドライバーも。:)
記録はどこまで伸びたのか
更なる後日譚ですが、結局その日はガソリンを入れることができず(だって深夜だしね)、翌日の夜に GS に駆け込みました。低速走行と一時停止を繰り返す街乗りでは、当然ながら燃費も悪化して、ほんの数 km 走行しただけで推測航続距離が 20 km まで落ちてしまいました。最終的には
無給油連続走行 912.6 km という新記録?を打ち立てましたとさ(プジョー 406 クーペ/ 3 リッター NA)。
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