つかみの小ネタ
さてさて。スバルのテストコースがある仁宇布にも別れを告げて、先へ急ぎます。これがホンマの「さらば、スバルよ」(←国鉄美幸線・未成線の跡
仁宇布からは歌登を経由して枝幸に向かいます。あ、「枝幸」は「えさし」と読みますので念のため。
このあたりには、国鉄美幸線となるべくして工事が進められ、ほぼ完成していたにも拘わらず、ついぞ列車が走ることがなかった「未成線」の跡が点在しています。
こちらの「天の川トンネル」も遺構のひとつだそうで、もともとは鉄道用のトンネルとして開通したものを、拡幅の上、道路用のトンネルに転用したのだそうです。「拡幅して道路用に転用」というケースは、他の都道府県でもたまーにあるみたいですね。
しびうたん
木の奥に土手が見えるのですが、これが路盤の跡ですね。確かに、あとは線路を敷設するだけ……だったようです。これは旧・歌登町(現・枝幸町)の志美宇丹(しびうたん)あたりでしょうか。
歌登町では「国鉄が美幸線を建設する」というので、わざわざ並行する「歌登町営軌道」を事前に廃止までして工事に協力したのだそうです。ところが実際には「あともう少しで開業」というところで工事が凍結され、結局、計画が中止されてしまいます。歌登の人が、このことをどれだけ無念に思ったかは想像もできません。
谷地水は冷たかった(←
ちょうど、路盤跡の土手に近づけそうなところがあったので、車を止めて歩いて行くことにしました。一見、普通に雑草の生えた空き地にしか見えないのですが……
実はここ、雪融け水が溜まった「谷地」(やち)とも言うべきところで、一歩足を踏み入れると靴が水と泥だらけに……。普段の自分なら絶対こんなミス?はしないのですが、久しぶりの北海道で気が緩んでいた……のでしょうね。
「泥まみれの靴でホテルにチェックインするのはつらいな」と思ったりもしましたが……。
十年一昔、三十年だと……?
さて、路盤跡の土手に登ってみましょう。バラスト(道床)も残っています。本当に「あとは線路を敷設するだけ」だったようですね。
この白樺の木(ですよね?)は、路盤が放置されてから生育したのだと思います。工事が中止されてからは実に 30 年が経過しているわけで、その事実を如実に物語っているようですね。
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