糠平から幌加へ
さて、糠平を……あ、そうか。「糠平」もアイヌ語地名ですから、もちろん「平」は「たいら」ではなく「びら」と読みます(「びらとり」と同じ理屈です)。「糠平」で「ぬかびら」ですね。ワンポイントアイヌ語講座(←
ちなみに、「びら」はアイヌ語の pira ですが、「平」とは真逆の「崖」という意味になります。
士幌線アーチ橋梁群
本題に戻りましょう。糠平を過ぎて、幌加にやってきました。ちなみに、このあたりは 2 年前にも全く同じルートを走っています。その時には「タウシュベツ橋梁」を見に来たのでした。
この辺りは、旧・国鉄士幌線の遺構があちこちに残っています。特に糠平以北は「とりあえず運行休止」→「そのまま再開されずに廃止」という経緯を辿ったこともあり、結果として撤去工事をする機会を逃したまま現在に至っています。
国鉄士幌線が建設された頃は、鉄材の使用を控えるために、アーチ橋が多用されていました。物事がどう転ぶかはわからないもので、そのアーチ橋が少しずつ風化して朽ちてゆく様が何とも絵になる……ということで、今では観光資源になっていたりします。おかげでこんな看板も整備されるようになりました。
ちょいと寄ってみましょう。幌加駅跡に隣接して、今は「除雪ステーション」が設けられています。除雪車の基地、だと思います。
なかなか立派な建物ですが、これはもちろん駅の跡ではなく、除雪ステーションの建物(公衆トイレもあったかな?)です。ちなみに左の小屋の先が「幌加駅跡」だった筈です。
遊歩道を行く……のはちょと無理がある?
ここから歩いてすぐのところに、「第五音更川橋梁」があります。いつの間にか、こんな立派な案内板までできていますね。ちょいと拡大してみましょう。
何とも至れり尽くせりですね(笑)。一応テキストに落としておきましょうか。
第五音更川橋梁
国登録有形文化財 1938年竣工 全長109m(10m×6+23m+10m)
第五音更川橋梁は、全長109mと長大で、現存する旧国鉄士幌線アーチ橋梁群の中では、タウシュベツ川橋梁(130m)に次ぐ規模を誇ります。アーチスパン(径間)は10mを基本としていますが、音更川をまたぐ部分のみ23mの大アーチとなっています。
ここから、遊歩道を約300m進むと右手に第五音更川橋梁が見えます。さらに、音更川沿いにのびる小道をたどると線路跡へ出ます。シラカバに囲まれた線路跡を森林浴を楽しみながら、幌加駅跡まで歩いてみてください。幌加駅跡にはルピナスが咲き乱れ(7月)、エゾシカもよく姿を見せます。
ひとまわりしても1km程の道のりです。
では、遊歩道を進んでいきましょう。
……ちょっと今は無理がありそうです(←
www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International
0 件のコメント:
コメントを投稿