まぼろしの幻想即興曲
ショパンの「幻想即興曲」をガットギターで再現したと言う、Tito Francia の "Almost Impossible" を入手した、というお話の続きです。入手した CD は、いかにも「インクジェットプリンタで印刷しました」感が丸出しだったのですが、
まぁ、それはさておき(同じ写真を二日連続使ってみるテスト)。
Johann → Juan、Prelude → Preludio
収録曲を確認します。Frederic Chopin という文字が並びます。他にも Juan Sebastian Bach という名前も。Johann ではなく Juan なのがポイントです。これは、P. D. Q. Bach のようなニセモノ……ではなく、単にスペイン語圏の CD だから、だと思います。あ、そういえば "Prelude" も "Preludio" になってましたね。
5 曲目の "POLONESA (Heroica)" は……おわかりですよね。いわゆる「英雄ポロネーズ」のことです。ポーランドのことをイタリア語では "Polonia(ポローニア)" と言うのですが、polonaise は……なるほど、「ポーランド風」という意味のフランス語なんですね。
となるともう一つ残るのが、3 曲目の "VALS No 7 Cm Opus 24" なんですが……これ、どうやら「ワルツ第 7 番, 嬰ハ短調、Op. 64-2」みたいなんですね。……あれ、「幻想即興曲」はどこ行った?
それってほとんどあり得なーい!(←
……結論から言えば、Wikipedia のこの記述が間違い、のようです。ピアノ以外の楽器による幻想即興曲の演奏
ピアノ以外の楽器でこの曲を演奏するのは非常に困難であるが、下記の奏者がピアノ以外の楽器で演奏しているほか、アマチュアも演奏に挑んでいる。
ティト・フランシア『オールモスト・インポッシブル』
アルゼンチンのギタリスト。ガット・ギターでピアノのニュアンスを再現。
(Wikipedia 日本語版「幻想即興曲」より引用)
くっそー。まさか「英雄ポロネーズ」と「幻想即興曲」を堂々と間違えているなんて! これはさすがに想像外でしたよ。Almost Impossible ですよ、ええ(←www.bojan.net
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