2010年2月17日水曜日

Bojan のホテル探訪~「山の上ホテル」編(序章)

一回の宿泊にいくらまで(お金を)出すことができるか、というのは、なかなか考えさせられる問題です。厳密には「問題」という表現は適切ではないのかも知れません。それは、気持ちの持ちようかも知れませんし、ホテルに一夜の宿を借りるという「行為」に何を求めるのか、というところで全く変わってきます。

「寝床があればそれでいい」という考え方もアリだと思いますし、贅を尽くした「非日常の空間」を求めるのもまた、アリだと思います。広々とした開放感を求めるのも良いでしょうし、心のこもった「もてなし」に喜びを覚えることもあるかと思います。

都会ど真ん中の山の上

久々に東京に来ているのですが、今回は「山の上ホテル」に一夜の宿を求めてみました。

山の上ホテル(やまのうえホテル Hilltop Hotel)は、東京都千代田区神田駿河台にあるホテルである。
(Wikipedia 日本語版「山の上ホテル」より引用)
はい。なんだか名前からはどこかの高原のリゾートホテルのような雰囲気も感じられますが、都内ど真ん中、千代田区は神田駿河台の「丘の上」にあります。
(Wikimedia Commons より借用。この作品はパブリック ドメインです。
 この作品の著作者である Lombroso 氏は、この作品をパブリックドメインで提供し著作権を放棄します。これは全世界で適用されます。)

日本の代表的なクラシックホテルであり、特に、現存して引き続き営業に供されている旧館は、アール・デコ調のクラシカルな内外装を残すことから、太平洋戦争以前の日本の名建築の一つにも数えられる。
(Wikipedia 日本語版「山の上ホテル」より引用)
という説明がありますが、写真は道路を挟んで向い側の「別館」のものです。まぁ、それでもずいぶんとクラシックな作りではあります。

2010/2/19 追記:この「『別館』のもの」という記載はまったくの間違いで、これは「本館」の写真でした。大変失礼しました。

文人軟禁の宿

ちなみに、「山の上ホテル」の特色としては、次のように記されています。

また、著名な小説家たちの「都心の避暑地(兼・軟禁場所)」である「文人の宿」としても知られる。
(Wikipedia 日本語版「山の上ホテル」より引用)
ぬぁははは(笑)。つまり「文人軟禁の宿」ということですね。なるほど、確かに部屋にはちゃんとデスクがありますし(まぁ、当たり前ですけど)、デスクには絵はがきだったりエアメール用の封筒も用意されています。ホテルの来歴からも、文人のみならず海外からの宿泊客も少なくないようです。
たとえば、こんな絵はがきなのですが、
ちゃっかりと「文化人の 山の上ホテル」と書いてあります。この味わい深い書体が何とも言えません……。

続きます

まぁ、文体からも察しがつくかも知れませんが、とても心地よい空間で、滞在を心から楽しんでいるところです。続きはまた明日にでも……。

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