その、つい背筋が伸びてしまいそうな「ババーン♪」(← オケなので擬音を変えてみました)を耳にしたとき、ちょうどここの交差点に差し掛かっていたのでした。どこの交差点かと言えば……。
「千鳥ヶ淵」の交差点です。察しの良い方なら、「ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調」の重っ苦しい雰囲気が、いかにこの場に合っていたかがお判り頂けると思います。そう、あの深刻かつ風雲急を告げるような曲調は、「千鳥ヶ淵」という場所にぴったりなのです。全くの偶然なのですが、実にナイスなセレクションだったのでした。ここでまかり間違えて「ジンギスカン」の「めざせモスクワ」なんかが流れてきた日には目も当てられません……。
リストを聴きながら
さて、木漏れ日が差す歩道を、リストを聴きながら目的地へと進みます。そう、目的地は「千鳥ケ淵戦没者墓苑」です。
千鳥ケ淵戦没者墓苑(ちどりがふちせんぼつしゃぼえん)は、東京都千代田区三番町にある「無名戦没者の墓」である。第二次世界大戦の折に海外で死亡した日本の軍人・一般人のうち、身元が不明の遺骨を安置するため、1959年(昭和34年)につくられた。「千鳥ヶ淵」とも表記される。
(Wikipedia 日本語版「千鳥ケ淵戦没者墓苑」より引用)
靖国神社に行くのなら、まずはその前に千鳥ヶ淵に。物事には順序というものがある……と思うわけです。個人的に、ですが。そしてスメタナ「わが祖国」
というわけで、やってきました。ご覧の通り、入口には人の気配はありません。
そして……、リストの「ハンガリー狂詩曲」は 9 分弱の演奏を終え、次の曲が奏でられました。曲はスメタナの「わが祖国」から『モルダウ』です。
……もちろん偶然の産物なんですが、海外で非業の死を遂げた、身元不詳の邦人が葬られているというこの場所においては、この上ない選曲ではないでしょうか。ここで松山千春が「画~期的な、5 段変速♪」などと歌っていてはお話にならないわけで……(←
画期的な三段オチを決めるだけの筆力は持ち合わせていないので、次回に続きます(←
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