2009年12月12日土曜日

サンフランシスコ 2009/夏 #86 「ヴァージン・アトランティックの遊び心を検証する」

ヴァージン・アメリカ

サンフランシスコ国際空港は Virgin America のハブ空港ということで、A319 の姿を見ることができました。
ただ、Wikipedia の記載を見ると、A319 は 3 機しか保有していないとのこと。そんなわけで、これは貴重なその 1 機の写真ということになります(←

空飛ぶレコード屋

んで、Virgin America ですが、かの Virgin Group の航空会社のアメリカ版です。ロゴからもわかるように、以前日本にもあった Virgin Megastore と同系列の会社、つまりレコード屋さんの会社です(←

ブラウン GP のスポンサーをしていた、ありがたい会社でもありました。

ヴァージン・アトランティックの遊び心を検証する

Virgin Group の航空会社としては、イギリスの Virgin Atlantic Airways が本家本元になるかと思うのですが、英国紳士のお国柄にそぐわぬ、なかなかどうして遊び心のある会社のようです。

保有する37機全てにニックネームをつけている他、機材登録記号についても遊び心を盛り込んでいるものがある。例えば、既に退役した機材では、1号機が「G-VIRG」で2号機が「G-VGIN」となっていたほか、東京線開設時に導入した機材では「G-TKYO」、ロサンゼルス乗り入れ時には「G-VLAX」(LAXはロサンゼルス国際空港の3レターコード)と、新たに乗り入れを開始した都市名にちなんだ登録記号を選んだ。また、「G-VLIP」(リップ)、「G-VGAL」(ギャル)、「G-VAST」(バスト)など、女性に関連する言葉を登録記号に盛り込むこともある。
(Wikipedia 日本語版「ヴァージン・アトランティック航空」より引用)
うむ、限りなくセクハラに近いネーミングだと言えましょう(←

Good bye, Ruby Tuesday...

全 37 機のニックネームはなかなかオシャレです。"Maiden Tokyo"、"Dancing Queen"、"Silver Lady"、"Indian Princess"、"Sleeping Beauty"、"Pretty Woman"、"Surfer Girl"、"Ruby Tuesday" など、硬軟取りそろえた印象があります。それにしても "Ruby Tuesday" が事故などで遭難したときのことが、今から思いやられます(←

The Rolling Stones の "Ruby Tuesday" は皆さんご存じかと。

ヴァージン・アトランティックの遊び心をさらに検証する

さらにお茶目な遊び心は続きます。

後部のメッセージ
すべての飛行機には常にメッセージが書いてある(現在のメッセージはロンドン五輪のマークとともに "Backing the bid" と "No Way BA/AA"、"Love at first flight" の三種)。
(Wikipedia 日本語版「ヴァージン・アトランティック航空」より引用)
"Backing the bid" は「入札を支援する」という意味らしく、ロンドン五輪を支援する、というメッセージらしいです。これは比較的マトモなほうで……。

“No Way BA/AA”
ブリティッシュ・エアウェイズとアメリカン航空の提携(現在のワンワールドに発展する)が発表された際に、"NO WAY BA/AA(NO WAYとは、「とんでもない」といった意味)"と提携を非難するメッセージを書いた。これは、英米間で高い路線シェアを持つ2社(例:ダラス-ロンドン線は当時この2社が100パーセント独占していた)が組むことに反発したものである。それ以降も航空連合の加入には否定的であり、特に両社によって結成されたワンワールドの加盟会社とは一切提携を行なっていない。
(Wikipedia 日本語版「ヴァージン・アトランティック航空」より引用)
まぁ、これは一種の政治的?なメッセージなのですが、

“Still Red Hot For 25 Years”・“Love at first flight”
2009年6月22日にヴァージン・アトランティック航空が運航開始25周年を迎えることとなり、25周年記念のCMなどに用いられたコピーが “Still Red Hot For 25 Years” と “Love at first flight” だったことから。前者はヴァージンのコーポレートカラーである赤をモチーフとし、後者は “Love at first sight”(一目ぼれ)をもじったと思われる
(Wikipedia 日本語版「ヴァージン・アトランティック航空」より引用)※ 強調は引用者による

だんだんとダジャレの方向にも向かいつつ……

“BA can't keep it Concorde up!”
2003年夏にエールフランスとブリティッシュ・エアウェイズがコンコルドの運航を停止したが、その際、ヴァージンは1機1ポンドで購入する意向を示し、強気な姿勢で臨んだ。しかし結局購入できず、飛行機の後部に「ブリティッシュ・エアウェイズはコンコルドを保有する余裕は無いはずだ!!」と書いたのである。
(Wikipedia 日本語版「ヴァージン・アトランティック航空」より引用)
相変わらず BA との仲の悪さをアピールしたかと思えば、

“Avoid The Q”
ヴァージンがロンドン-香港-シドニー線に就航したときに使われていたメッセージ。この「Q」には2つの意味が込められており、“queues”=行列(このときヴァージンは、空港で並ばずにすむオンラインチェックインサービスを開始していた)と、同じルートを飛行するカンタス航空="Qantas" の2つを避けよう、とアピールしたものである。
(Wikipedia 日本語版「ヴァージン・アトランティック航空」より引用)
高度なダブル・ミーニングを駆使しつつ矛先を Qantas に向けたり、

“Keep Discovering - Until You Find The Best”
ヴァージンがロンドン-ドバイ線に就航したときに使われたメッセージ。“Keep Discovering” は、ドバイを拠点とするエミレーツ航空が用いているスローガンであり、それをもじったものである。
(Wikipedia 日本語版「ヴァージン・アトランティック航空」より引用)
ご存じ Emirates の "Keep Discovering" をパロディ化したり。こういったセンス、好きですねー。

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