ピトー管(ピトーかん)は流体の流れの速さを測定する計測器である。発明者である Henri Pitot にちなんで命名され、Henry Darcy により改良された。航空機の速度計などに使用される。ほかに風洞でも使用される。
(Wikipedia 日本語版「ピトー管」から引用)
「チトー」とは違います
ちなみに、ユーゴスラヴィアの初代大統領はチトーですので念のため(← 全く関係無い)。アンリ・シャルパンティエとかも(←
んで、と……。なるほど、アンリ・ピトーさんが発明して、アンリ・ダルシさんが改良したワケですね。アンリ・マティスやアンリ・デュナンあたりは関与していないのでしょうか。アンリ・ペスカロロあたりはきっと関与してくれてそうな気がします(←ヘンリ・トイボネンあたりは……(もういい)
ただ、こうやって見てみると、基本構造は意外とプリミティブなのがわかります。
(Wikimedia Commons より借用。この作品の作者である Mendel 氏は、この作品を以下のライセンスで提供しています。:
このページ付属の画像はフリーソフトウェア財団が発行した GNU Free Documentation License に示されるバージョン 1.2 またはそれ以降のライセンスの下で提供されています )
この構造からもわかるように、ピトー管でわかるのは対気速度のみです。つまり、偏西風に乗って東を向いて飛行する航空機では、対地速度よりも低い値が報告されます。そのため、航法目的ではイマイチ使い勝手が良くない機構です。まぁ、この辺は GPS や INS(まだあるのかな?)がフォローしてくれるので、実のところどうでもいいと言えばそれまでなのですが。
速度計は大切です
ピトー管が重要なのは、失速速度を知るために用いられるからでしょうか。例えば、一時間に 800 km 移動したのであれば、その飛行機の対地速度は 800 km/h となります。しかし、時速 80 km の偏西風に煽られて、東に 800 km 移動したのであれば、対地速度は 800 km/h ですが、対気速度は 720 km/h あたりになってしまいます。いや、だからどうしたという話ですけどね。ピトー管にまつわるエトセテラ
というわけで、ピトー管にまつわる事案をいくつか。1996 年 10 月 2 日、アエロペルーのボーイング 757 型機 603 便が、離陸直後、高度計及び速度計が機能しない旨を管制官に通告し、リマに引き返した。しかし、夜間の海上飛行だった為に目測の目印がなく、超低空飛行状態で主翼を海面に接触させ墜落、乗員乗客全員が死亡した(「アエロペルー 603 便墜落事故」)。
原因は、出発前に機体を洗浄する際にピトー管の静圧孔を保護するために貼ったマスキングテープを、作業完了後に剥がすことを忘れて離陸したためであった。
(Wikipedia 日本語版「ピトー管」より引用)
ほぇー……。1996 年って、まだそんな昔のことでは無いじゃないですか。あるんですねぇ……。2007 年(平成 19 年)10 月に中華航空ボーイング 737 型機が佐賀空港の滑走路をオーバーランして離陸した後、計器異常により引き返すトラブルが発生した。原因は、ピトー管の管内に虫が入り込んでいたためであった。
このようなトラブルを防ぐために、航空機は地上駐泊する際にはピトー管の先端にはカバーを掛ける事になっているが、トラブルの発生した中華航空機は予定では当日中に折り返しのフライトを行うプランであったためにカバーを用意しておらず、カバーを掛けないまま駐泊していたのが原因であった。
(Wikipedia 日本語版「ピトー管」より引用)
「虫」って……(‥;)。でも、なるほどねぇ……。今時ピトー管が原因だなんて、と思ったものですが、比較的近年になっても、ヒューマンファクターも絡んでいるとは言え、結構あるものなのですね。不明をちと恥じつつ出直します。
「大カトー」とも違います
ちなみに、「ともあれ、私はカルタゴは滅ぼされるべきであると思う」と言っていたのは大カトーですので念のため(← これまた全然関係無い)。› 続きを読む
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