土地が無い!
えーと、「戸井線」は、なんで微妙に高いところを走るルートを選んだか、という話をしようと思っていたのでした。昨日のポストで、「建設が面倒くさい」というのを理由の一つに挙げていましたが、もしかするとこれは勘違いかも知れないな、と今は思っています。段丘が海に迫っている地形を考えると、海沿いの平坦な地形が手つかずで残っているとは考えにくいので、むしろ少し高台のほうがトータルコストは安くつくのかもしれません。この写真をご覧頂ければ、少し高台にしか「土地がない」という雰囲気がつかめるかも知れません。
險形者、我先居之、必居高陽以待敵
うむ、これだと全く面白味がないので、少し話を膨らませようと思うのですが、他に高台に線路を引くメリットは無かったのか、と。最初に考えたのが、やはり軍関係のメリットは考えられないのかな、と。太平洋戦争の頃は、「戦争は飛行機で行うもの」になっていたので、大砲うんぬんは既に時代後れだったのですが(その割に「戦艦『大和』」なんかを作っていたことが、先見の明の無さを裏付ける、なんて話もありますね)、津軽海峡の防衛を考える上で、高台から大砲をぶっ放す可能性を考えたのかな、などと思いました。
さすがに、日本軍に「列車砲」の構想は無かったと思いますが、敵軍の上陸を間際で食い止めたい時には、少し高台から砲弾をぶっ放すのは、悪くない選択肢ではないかと……。貨車で野砲を運んで、その場で陣地に早変わり……なんてことを考えていたら、それはそれで興味深いなぁ、なんて。ちょっと考えすぎなんでしょうけれど。
などと、訳の分からないことを想像しながら、ナッチャン Rera の出発時刻も気になるので、いそいそと函館市内中心部に戻ることにしたのでした。
グラベルは苦手っす……(デルクールかパニッツィか)
戻る途中で、国道から線路跡が分岐しているところがあったので、少し覗いてみたのですが(← 時間が気になると言った割には……)、またしてもダート(未舗装路)だったので、さっさと諦めて引き返しました。本当にこの手の遺構を探索するには、オフロードを走ることが出来るバイクが一番なんでしょうね(さすがに本格的なオフロードバイクはちと……)。興味は……無くはない……けれど……うぅむ……。
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