2008年7月13日日曜日

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現代における有職読みの実態

 

ちゅーちゅーマウスというものもありました

麻生太郎さんのひいおじいちゃんに当たる牧野伸顕(まきの のぶあき)さんのことを、「まきの しんけん」と呼ぶことがあって、これを「有職読み」と言うのだそうです。ま、詳しくは昨日の記事を見てくれハニー(誰ですか)。

てなわけで、有職読みの例を、少し Wikipedia さんの記事からパクってみます。ふむふむ、小野道風(おのの とうふう/本名は「みちかぜ」)、藤原定家(ふじわらの ていか/本名は「さだいえ」、伊能忠敬(いのう ちゅうけい/本名は「ただたか」)、徳川慶喜(とくがわ けいき/本名は「よしのぶ」)あたりがメジャーでしょうか。

後の二人は、本名のほうが有名ですけどね。ただ「ちゅうけい」「けいき」も耳にすることは確かです。

有職読みの功罪

あと、意外というか何と言うか……。「式子内親王」(しょくしないしんのう)も有職読みなんだとか。しかも、内親王(皇女)だからか、諱(いみな)の正式な読み方が不明だそうで……(「のりこ」説が有力なようですが)。ここまで来ると「諱って何?」といった感じになっちゃいますね。

ATOK で変換していて気づいたのですが、「諱(いみな)」は「忌み名」から来るのかも知れないですね。諱には「本名」と「諡号」の両方の忌みが、じゃなくて意味があるようですが、どっちにしても意味は通ります。うん、良くできてるなぁ(何が

あ、「諡号」ってのは、「ケータイ天皇」とか、ああいったヤツです。

現代における有職読みの実態

現代における有職読みを考えてみましょう。

まっさきに思い浮かんだのが「前田耕陽」でした(笑)。あと「波田陽区」とか「南こうせつ」とか。「三谷幸喜」なんかもそうですが、ここに挙げた例は、本名自体が「有職読み」っぽいので、ちょっと違いますね。「田中角栄」とか「石井紘基」なんかもそうですし。

もっとも、厳密な意味での「有職読み」の例も見つけましたですよ……! 政治家だと「大野伴睦」(おおの ばんぼく/本名「ともちか」)とか、作曲家の「猪俣公章」(いのまた こうしょう/本名「きみあき」)とか。

今や本職が何なのかわからないですが(笑)、「辻仁成」(つじ じんせい/本名「ひとなり」)という例もありますね。作家の「町田康」(まちだ こう/本名「やすし」)という例も。

あ、大物を忘れてました。「井上陽水」(いのうえ ようすい/本名「あきみ」)ってのもありますね。

現代における避諱の実態

ちなみに、やしき たかじん(家鋪 隆仁)は、有職読みではなく湯桶読みです。ただ、「たかじん」の「仁」の字が、昭和天皇(裕仁)の「ヒト」の字と同じだと言うことで、避諱の結果「ひと」ではなく「じん」になったとか。

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